2018年1月7日から9日までの2泊3日で西オングル島に保守作業に行ってきました。
観測隊ではこういった活動を野外に行くと表現します。
野外に行く際には夏期間はヘリコプターを使用します。
以前の記事にも書いたとおり自衛隊ヘリと観測隊ヘリがあり、荷物の量等の条件で機種が決まります。
今回は行きは自衛隊ヘリ、帰りは観測隊ヘリとなりました。
自衛隊のヘリは重量も重くパワーがあるのでダウンウォッシュがすごいです。
着陸するときは荷物を押さえながら待機します。砂が飛び散りかなり痛いです。
昭和基地Aヘリポートに着陸する自衛隊ヘリ
物資輸送の途中でのヘリオペレーションだったのでしらせの方に荷物の積み込みを支援いただきました。
フォークでの物質積み込み
離陸してあっという間に昭和基地を離れます。
昭和基地上空
今回はしらせを経由し人員をピックアップしてから向かいました。
上空からみたしらせ
そのまま内陸のS17という拠点にしらせからピックアップした人員と荷物を下ろしました。 意図せずここで南極大陸の地に足を踏み入れました。昭和基地のある東オングル島は実は南極大陸ではありません。 観測隊で南極に来て一度も大陸に足を踏み入れず帰ってしまう人もいます。
S17に降りた自衛隊ヘリ
大回りをして西オングル島に到着しました。 西オングル島は昭和基地のある東オングル島から2キロほどの場所にあります。普通にヘリコプターで飛べば数分でついてしまいますが、今回は大回りでした。
西オングル島
西オングル島に限らず南極にはおもしろい石がたくさんあります。この石は柔らかい石で堅い小さい石が風で動くことによって穴が開いてしまっているようです。
穴あき石
西オングル島にもペンギンがいます。人がいてもお構いなしで歩いています。
アデリーペンギン
ペンギンルッカリー(巣)を上から見た絵です。よく見えないかもしれませんがたくさんのペンギンがいます。
ペンギンルッカリー
西オングルの機器が置いてある拠点を上から見たところです。
西オングル小屋
帰りは観測隊ヘリで帰りました。
観測隊ヘリ
設営隊員はあまり野外に出ることがないので貴重な経験でした。