野外研修旅行に行きます。旅行というと遊びか、と思いますが、観測隊での移動を伴う行動（仕事）は旅行です。英語でも出張はBusiness tripなので、まああながち間違いではないでしょう。
目的は野外での安全な行動を実践する、ということなのですが、まああながち本当の意味では観光旅行に近いかもしれません。しかしながら、例のごとく南極という環境ですので一歩間違えば本当に死んでしまいます。
我々の班ではシェッゲと呼ばれる山に行ったり、その近くの小屋で宿泊し、小屋の立ち上げ・立ち下げ、メンテナンス等も行いました。
出発の日、記念撮影
6人＋雪上車2台で向かいます。
海氷上を走ります。
そりには燃料ドラム缶や必要な資材（クラックを超えるための板など）を積んでいます。
氷上にはペンギン
ひとりでどこに行くのでしょうか？
何の穴？
正解はアザラシ穴でした。
アザラシは氷を歯で削って穴を開けるようです。穴の近くでボーとっしていたら突然「ブフッー」と鼻息がしてアザラシが出てきました。
ラングホブデの長頭山
昭和基地からもよく見えるラングホブデのランドマークです。いつか登ってみたい。
長頭山の近くにいるアザラシ
夏が近づき、アザラシも増えてきます。アザラシはかわいいのですが、アザラシがいるということは氷が薄い可能性も高く、注意が必要です。
この間氷を取りに行ったハムナ氷瀑がバックに見えます。
あざらしがごろんごろんしています。あまり人間が怖いとも思っていないようです。
ホノール氷河です。大陸から押し出されてきた氷ですね。
シェッゲという山です。確か600ｍ位の山で、たいしたことないように見えますが断崖絶壁でなかなかの迫力です。
上空からのドローン映像です。
写真右下に雪上車二台（オレンジ色）が米粒のように見えるのがわかりますか？
上空からのドローン映像です。こちらはラングホブデ方面
断崖絶壁なので、端っこに立つのは勇気がいります。
せっかくなのでキャッチボールなどをして遊んでみたりもします。なかなかの開放感です。
近くには雪鳥もいました。岩場に隠れているのでなかなか見つかりません。
別の個体です。やっぱり隠れています。
小屋で一回凍ったマヨネーズを発見しました。完全に分離しています…
観測隊では日本ではあまり見かけない（必要ない）ロングライフトーフも使っています。
こちらも一回凍ってしまうとカスカスになってしまいますね。味噌汁なんかにはいいですが、そのままではちょっと…