2018年12月7日、予想外にも私はこの日に昭和基地を去ることとなりました。南極で怪我や病気になると基本的には帰れませんが、この時期は飛行機が飛んでいます。
昭和基地には定期便は飛んでいませんが、何かあれば来てもらえます。ということでなにかあったので、帰ることとなりました。(何かありましたが、結果的に今は何も問題ないのでご心配なく)
まさか自分が整備していた滑走路に降りてきた飛行機で帰るとは何かの因果でしょうか。
一年間の荷物です。飛行機では持って帰れないので、これは船で送ってもら分。
飛行機に持って行けるのはザックとバックだけでした。
掃除をしてお世話になった部屋に感謝です。
寒かったり暑かったり壁が薄かったりいろいろありますが、住めば都。なんとかなるものです。
DC-3という懐かしい飛行機を改造してできた飛行機です。
カナダの業者が運行しています。
さらば、昭和基地!
来るのはあんなに大変だったのに飛行機だとあっけないものです。多少うるさいですが、基本的には快適。
水を頼んだら1.5Lのペットボトルで出てきたのはびっくりしましたが…いえばサンドイッチくらいはもらえます。
コックピットも見えます
乗客は私一人。後ろには馬鹿でっかいトランスミッションが載っていました。チャーターというより、ついでによってもらったという感じですね。
安全のしおり
墜落したら、助けに来てくれるかな?(来てくれます)
安全のしおり
うとうとしているうちにノボラザレフスカヤに到着です。
初の外国基地に多少わくわくしています。
滑走路の横にコンテナハウスがあります。
降雪期に初めてタイヤの車をみました。(昭和基地は雪がないときにはトラックを使います)
Arctic Tracksというぶよんぶよんのタイヤを履いた車です。80kmくらい普通に出して走れます。